血圧の分類とそれぞれの意味
血圧の分類は公表された基準値をもとに記録を区分に分ける仕組みです。BPalはAHA/ACC 2025とESC 2024の2つの基準に対応し、基準ごとに区切り値が異なるため、同じ記録でも分類結果が変わります。
AHA/ACC 2025の分類
米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)は4つの区分を用いています。収縮期血圧・拡張期血圧のどちらも重要で、記録は2つの数値が示すうち高い方の区分に分類されます。
| 分類 | 収縮期血圧(mmHg) | 拡張期血圧(mmHg) | |
|---|---|---|---|
| Normal(正常) | 120未満 | かつ | 80未満 |
| Elevated | 120〜129 | かつ | 80未満 |
| Hypertension Stage 1 | 130〜139 | または | 80〜89 |
| Hypertension Stage 2 | 140以上 | または | 90以上 |
知っておくべき非対称性が1つあります。よく誤解される点ですが、Elevatedは収縮期血圧の数値だけで判定されます。拡張期血圧が80に達すると、収縮期血圧が120〜129の範囲内であってもStage 1に分類されます。
ESC 2024の分類
欧州心臓病学会(European Society of Cardiology、ESC)は3つの区分と異なる区切り値を用いているため、どちらの基準で見るかによって同じ記録でも分類が変わることがあります。
| 分類 | 収縮期血圧(mmHg) | 拡張期血圧(mmHg) | |
|---|---|---|---|
| Non-elevated | 120未満 | かつ | 70未満 |
| Elevated | 120〜139 | または | 70〜89 |
| Hypertension | 140以上 | または | 90以上 |
際立った違いが2つあります。ESCの拡張期血圧の軸は80ではなく70から始まります。またAHA/ACCと異なり、Elevatedはどちらの数値からでも対称的に判定され、収縮期血圧だけで決まる特別ルールはありません。
これらは診察室で測った値を前提とした基準です。自宅で測った記録は診察室での測定よりやや低くなることが多く、これも自宅記録が役立つ理由の一つです。
基準の選び方と、今すぐ助けが必要なとき
BPalは端末の地域設定から初期値を選びますー米国ではAHA/ACC 2025、それ以外ではESC 2024ーですが、設定画面からいつでも変更できます。どちらの基準も「あなたの地域の基準」とは表示されず、常に正式名称で明示されます。ご自身の主治医が使っている基準を選ぶことで、アプリと診察が同じ区分について話すことになります。
基準を切り替えても記録自体は変わりません。変わるのはグラフに引かれる目安線、履歴の色分け、そして分布カードやレポートで使われる基準値だけです。
分類とは別に、BPalは収縮期血圧が180を超える、または拡張期血圧が120を超える記録に警告を表示します。公表されているガイドラインでは、この範囲の数値は速やかな対応が必要とされています。このような記録があった場合、または胸の痛み、息切れ、脱力感、視覚の変化、言葉が出にくいといった症状がある場合は、次の通院を待たずに緊急の医療機関に連絡してください。
それ以外の場合も、単回の測定だけでは高血圧と診断できません。診断は適切な条件のもとで繰り返し測定した記録を、医師が解釈することで下されます。本ガイドは一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。ご自身の目標値は主治医が決めます。
BPalで分類基準を設定する手順
プロフィール欄にある分類基準の項目を探します。
ご自身の主治医が使っている基準を選びます。どちらも正式名称で表示されるため、どの区切り値を見ているか迷うことはありません。
グラフには新しい目安線が引き直され、履歴の色分けが更新され、分布カードやレポートの基準値もそれに合わせて変わります。
選んだ基準は書き出したPDFにも印字されるため、読む人がどの区切り値を前提にしているかがわかります。
どちらの基準を選べばよいですか?
ご自身の主治医が使っている基準を選び、同じ区分について話せるようにするのがおすすめです。BPalは米国ではAHA/ACC 2025、それ以外の地域ではESC 2024を初期値としますが、設定からいつでも変更できます。
基準によって分類の結果が異なります。どちらが正しいですか?
どちらもそれぞれの枠組みの中では正しく、優劣を競う測定基準ではなく別々に公表された基準値です。大切なのは自分と主治医が同じ基準を一貫して使うことです。
Stage 2の記録が出たら高血圧ということですか?
いいえ。単回の測定だけでは高血圧と診断できません。診断は適切な条件で繰り返し測定した記録を医師が解釈することで下されます。継続的な自宅記録はまさにそのために役立ちます。
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